COLUMN / 研究所だより
H2F結成について
なぜ二人が、また変なものを作り始めたのか。その温度だけを書き残しておく。
H2Fは、大きな決意から始まったわけではない。古い顔なじみが数年ぶりに顔を合わせ、 「また変なものを作ろうか」と言った。それだけだ。ただ、その「変なもの」の定義が、 二人ともほんの少しだけ普通の人間より壊れていた。現実だけでは物足りず、 かといって完全な虚構にも興味がなく、その境界線上でしか呼吸ができない体質だったのだと思う。
だからH2Fに立派な社是はない。あるのは「現実と仮想を、なるべく見分けがつかないところまで 溶かす」という一点だけだ。ARGも、ホラーの投稿も、AI映像も、すべてこの一点から生えている。 組織図は薄く、人数は少ない。増やすと、たぶん誰かが正気に戻ってしまう。
これは創業ストーリーというより、二人の悪ふざけが今も続いている記録に近い。 今のところ、まだ誰も止めていない。