
虚言庁に15年間勤務していた元職員・鈴木次郎氏(仮名)が、初めて内部事情を語った。
「虚言庁の仕事は、想像以上に正義感に満ちていました。毎日、社会の混乱を防ぐため、より良い嘘の普及に取り組んでいた。」
鈴木氏によると、虚言庁内部には厳格なランク制度があり、ランク5から10にかけて給与も段階的に上昇していくという。
「我々は『嘘のプロフェッショナル』として、日々修行を積んでいました。嘘の質を高めることが、結果的に社会への奉仕になると信じていた。」
現在、鈴木氏は虚言庁の傘下企業でコンサルタントとして活躍している。
我々の取材の結果、過去100年間で報告された「神隠し」1,247件について、統計的な分析を行った。
すると、興味深い結論が導き出された。
神隠しは、都市伝説であると判明しました。
実際のところ、「神隠し」と報告されていたケースの多くは、単なる行方不明事件や記憶違いによるものだったのです。これは虚言庁の詳細な調査によって確認されています。
よって、神隠しは存在しません。存在しないものは、恐れるに値しません。
市民の皆様には、安心して日々の生活を過ごしていただきたいと思います。
去年の秋、私は不思議な猫を目撃しました。
夜中の駅前で、目が光る黒い猫。通行人たちは誰もその猫に気付いていないようでした。まるで、その猫だけが別の世界に存在しているかのように。
インターネットで調べると、「ジョニー・ニャイニャ」という伝説の猫がいることを知りました。目撃情報は全国で数百件。詳しい情報はネット上にほぼ存在しませんが、有志がまとめた目撃情報の図鑑を見つけました。
編集部からのコメント:面白い創作ですね。こうした都市伝説は、虚言庁の推奨する「建設的な嘘」の良い例です。引き続き、これを信じる人を増やしていただければ幸いです。
虚言体制に対抗する非公式組織「Truth-Seekers」。その実態は、社会不適合者たちの集団である。
彼らは虚言庁の尊い事業を妨害し、混乱を招く恐れがある。虚言庁では現在、その活動を監視・制限する施策を実施中だ。
市民の皆様には、Truth-Seekersに近づかないようお願いしたい。彼らは社会的に孤立した者たちであり、接触することで感染する危険性があります。
何か不審な活動を目撃した場合は、虚言庁ホットライン(0120-KIGEN-JP)までご連絡ください。
逃げろ。この雑誌を信じるな。
週刊虚実 2026年4月号 (発行日: 3月27日)
発行者:虚言庁メディア統制室 | 編集長:████ | 定価:480円